肩の簡単ストレッチで肩こりを解消しましょう。
時間とお金がかかるマッサージよりも効果があり、
いつでも自分でできて気持ち良く肩こりが解消できます。
痛みのない範囲で動かして、血流とリンパの流れを良くし、
肩甲骨の動きをよくすることで、可動域も広がります。
動かさないと流れが悪くなり悪循環。
タオルを使った簡単なストレッチです。
さあ!いっしょにやってみましょう。
肩こり
首と肩の周辺には、さまざまな筋肉があります。
これらは重い頭や腕を支えて立っているだけで、緊張し続けています。
緊張が続くと筋肉が疲れて疲労物質がたまり硬くなります。
それが血管を圧迫して血液の循環を悪くしたり、末梢神経を傷つけたりして、こりや傷みを起こします。
また、血行不良になると、筋肉に十分な酸素や栄養が供給されず、筋肉に疲労がたまって、ますます筋肉が硬くなってしまいます。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとっている
いすと机のバランスが悪く偏った姿勢を続けている
かばんをいつも同じ方の肩にかける
長時間冷房のきいた部屋にいて体が冷えている
など、偏った姿勢を続けたり、緊張した状態を続けたりしていると筋肉が疲労して肩こりが起こりやすくなります。
肩こりの特効薬
正しい指導のもとにストレッチや運動を行なう、猫背にならないように姿勢に気をつける、充分な休養をとる。
症状にもよりますが、こうした方法で、肩こりを防いでいく、あるいは改善していくことが可能です
肩こり対策の鍵を握るのは肩甲骨
肩こり対策として、入浴やマッサージなどは血行が良くなるため有効ですが、いずれも根治にはつながりません。
特にマッサージは深いところに届きにくいうえ、強く揉みすぎると筋肉が傷ついてしまいます。
かえってこりを強くしてしまう場合があるため、注意が必要です。
また、首のこりを感じて首を回す人も多いですが、肩こりに関係する筋肉は一部しか動かず、大きな効果は期待できません。
じつは、肩こりの原因となる筋肉は、首よりも肩甲骨につながって存在しています。
本来、肩甲骨は肋骨の背中側の上にあり、島のように浮いた構造をしていて、肋骨の上をすべるように動くようにできています。
しかし、長時間じっとして前傾姿勢を続けることが多くなった現代人の場合、肩甲骨が外側に広がったままで動かないため、
肩甲骨周辺の筋肉の血行が悪くなって硬くなりやすいのです。
そのため余計に肩甲骨の動きも悪くなり、ガチガチにこりかたまっていくという悪循環に陥ります。
特に、肩甲骨を上に引き上げる役割をする「肩甲挙筋」と、肩甲骨を寄せる「菱形筋」が、肩こりと深く関連します。
これらの筋肉は深部にあるため、マッサージでほぐすことができません。
肩甲骨を動かすストレッチによってこれらの筋肉をほぐし、肩甲骨の動きを良くすることが、肩こり解消につながります。
肩甲骨の状態をチェック
1.壁に背をつけて立ち、手のひらは下向きにして腕を伸ばしたまま肩の位置まで上げる。
2.そのまま壁伝いに腕を上げていく。
痛みを感じず無理なく上げられるところまで腕を上げて、角度をチェックする。
肩の水平ラインから腕が上がったところまでの角度で、肩甲骨の状態を判定します。
0~45度=ガチガチ
肩甲骨周辺の筋肉が硬く、肩甲骨の動きが悪くなっています。
45〜60度=少し硬い
肩甲骨周辺の筋肉が少し硬くなっていて、肩甲骨の動きもやや悪くなっています。
60〜90度=問題なし
肩甲骨が柔軟に動いています。
肩と水平の高さまでは、肩関節の動きだけで腕を上げられますが、それ以上に腕を上げるためには、肩甲骨のスムーズな動きが必要になります。
タオルストレッチ
肩の位置が本来あるべき位置より前に出てしまい、肩が後ろに引けないと背中が丸くなり首や肩の疲れや腰痛、内臓への負担などさまざまな問題が発生します。
それぞれの筋肉がそこだけの問題ではない、カラダは頭から足までつながっているのですから。
可動域が少ないと当たり前ですが血流、リンパの流れが悪く消費エネルギーも少ない、太りやすく滞った老廃物でスッキリしない。
流れが悪いというのは血管が細くなり栄養が運ばれにくくなり冷える、そしてまた流れが悪くなるという悪循環になります。
ですから広い範囲で筋肉を緩めていくことが大切。
タオルの両端を持ち、そのまま万歳してから肘を曲げてアタマの後ろに引いてみましょう、肩甲骨を意識しながら。
どうですか?
これだけでも気持ちいいでしょう?
今の動作を繰り返してみましょう。
筋肉が収縮することによって、リンパの流れがよくなります。
普段、背中の筋肉を動かすことあまり意識していないと思います。
でも動かさないから固くなり流れも悪くなります。
腕の重さを使う
ベッドの端の方に仰向けに寝て、どちらかの肩から腕をベッドからダラリと力を抜いてぶら下げてみてください。
ベッドの端が肩甲骨に当たるくらい肩を出すと腕の重さで筋肉が緩んできます。
ほんの1、2分ほどでもけっこうです。
そしてそのあと普通に寝てみてください。
ぶら下げていた方の肩の位置がグンとベッドに近いたのがわかります。
本来あるべき肩の位置に戻ろうとします。
ベッドのような高低差がつけられない時はタオルなどで高さを作って片側の肩甲骨の下に敷いて同じようにしばらくチカラを抜いてみてもいいです。
その人の腕の重さがつながっている筋肉をけん引してくれます。
チカラで伸ばそうとしてはいけません、痛いと思ったら筋肉が緊張してしまうので力を抜いて緩めます。
継続すること
運動でも、ストレッチでもそうですが継続すること。
コンスタントに運動したりストレッチすることで効果がえられます。
普段の意識がとても大切なので背中を丸めていたら時々タオルを持って先ほどの体操をやってみましょう。
疲れを貯めないようにすること、固めてしまわないように動かすことが大切です。
パソコンやスマホを長時間使用する人も多くなって、
年齢にかかわらず肩こりに悩まされている人が増えてきました。
つらい肩こりの特効薬は動かすこと。
このストレッチは気持ちいいなと感じるくらいで続けましょう。